松下 修也 /チェロ
Syuya Matsushita Cellist 

東京音楽学校(現、東京芸大)にて、故平井保三氏に師事、後に故斉藤秀雄氏の薫陶を受ける。第18回音楽コンクール第1位。オランダに留学、ヨーロッパ各地で演奏。NHK交響楽団 首席をはじめ、日フィル、東響各首席を歴任。岩淵龍太郎氏らと、プロムジカ弦楽四重奏団を 結成、室内楽の分野でも本格的に活躍。ソリストとしても、N響、日フィル、東フィル、東響 、名フィル等の主要オーケストラとコンチェルトを数多く協演。そのほか、東京、京都、名古屋 をはじめ、日本各地で多数のリサイタルを開催、多くの聴衆を魅了している。

 松下修也の魅力は、洋楽はもちろんのこと、とりわけ日本の音楽においては圧巻で、氏のチェロから溢れ出る日本の叙情には、洋の東西を問わず、あまねく人々に深い感動を与えている。日本で生まれた無伴奏チェロ曲の世界的名曲「独奏チェロのための"文楽"」(黛敏郎作曲)は、倉敷にて氏が初演をおこなった。また、CD「セロ弾きゴーシュ」(宗像和作曲、岸田今日子語り、音楽の友社)、ふるさとの調べ「チェロがうたう日本の民謡」(石川皓也編曲、ビクター)、楽譜「チェロがうたう日本民謡曲集」(音楽之友社)など、日本を題材としたレコード、出版などにも意欲的に取り組んでいる。また、日本音楽コンクールなどの審査員をはじめ、後進の育成・教育にも愛情と情熱を注ぎ、将来有望な優秀な後進を育てている。

 第13回芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞受賞。現在、作陽音大名誉教授。

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